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株式投資の肝、中長期投資と低位株

株式投資の世界では様々な専門用語があり、初心者は足がすくんでどこに向かえばいいか・・・なんてこともしばしば起こります。しかし、さらに一歩先の株運営へと踏み出すための戦略、足がかりがあれば、株運用をもっと生産的に進めることができるようになります。

ここでは、中長期投資低位株という二つのキーワードを軸に、初心者にも中級者にも役立つ知識をまとめてゆこうと思います。

中長期投資とは、比較的長い目で株式動向を見据えたうえでの投資活動を指します。特徴としては、「損切り」をしないことと「ナンピン買い」の積極的活用です。中長期投資を軸とした投資の基本から資金繰りなど、肝要な部分から周辺知識までを解説します。

もうひとつのキーワード、低位株とは、単純な意味としてはズバリ「安い株」です。単にそういった意味では「ボロ株」などとも揶揄されますが、ここで取り上げるのは、資金を圧迫しにくい低位株の中でも安定性・低リスク性が備わっている「財閥系低位株」です。

これらのキーワードのほか、投資活動にあたって覚えておくべき用語や、関連事項に沿ったノウハウ、さらには上級者にも使えるテクニックまでをまとめています。

株式投資は宝くじを買うのと同じか?

株式投資を新たに始められる方の中には、一攫千金を目指す方もいらっしゃることでしょう。確かに、デイトレードなどによって短期間で莫大な資産を得たという話は枚挙に暇がありません。そのような話を聞くと、宝くじを買うよりは、株式投資の方が手っ取り早く利益を出すことができそうだと、思ってしまうのも仕方ありません。

しかし、それは株式投資に手を出したことのない人が抱く幻想です。株式投資で利益を出そうと思ったなら、それは、宝くじを当てるよりも大変なことかもしれません。なぜなら、株式投資は“運で利益が出ない”からです。株式投資で利益を出すためには、なぜ利益が上がるのか根拠を見つけなければいけません。そして、その根拠を見つけるためには、相応の知識と経験が必要になります。運があれば誰でも当たる可能性がある宝くじよりも、株式投資で利益を出すほうがよっぽど難しいのです。

ただし一方で、知識と経験をしっかりと積めば、運を排除して利益を出すことができるのも株式投資になります。それは株式投資を仕事にしている人が世界中にいることからも分かることですよね。逆に、宝くじを仕事にしているという人は聞いたことがありませんね。

そもそも、株式投資を宝くじと一緒にすること自体が間違いです。株式投資はれっきとした社会システムの一環です。企業に資金援助をして、企業を育てるのが本来の株式投資です。デイトレードのように、株式投資をマネーゲームとして扱うのが、そもそもの異端なのです。

それを証拠に、株式を中長期で持つ人も少なくありません。それは、その会社が成長することを期待しているからです。企業が成長して株の値段が上がり、自分の資産も増える。株式投資の基本はそこにあるといってもいいでしょう。ですから、株式投資をするときには、この会社は伸びる、伸びて欲しいと思う会社に投資するべきです。その会社が本当に見込みのある会社であれば、自ずと結果は現れてくるはずです。

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